【第5話】不動産投資の稼ぎ方・儲け方(2)
一言に不動産投資と言っても、実にさまざまな稼ぎ方・儲け方があります。しかし、大きく分けるとたった2つしかありません。「キャピタル」と「インカム」の2つです。キャピタルは上手くすると大きく化ける可能性があります。一気に何千万円、何億円と稼ぐことができるチャンスがあります。一方で、最初に豊富な資金が必要だったり、安く買うための目利きの能力やタイミング、未来を予測する千里眼も必要になります。
一方で、インカムは堅実です。誰でも着実に収入の流れを作り出すことができます。安定性は抜群です。しかし、一気にお金を稼げるわけではありませんので、派手さはありません。
一攫千金を狙うか、お金の流れを作り出すことを意識するのか。あなたは「キャピタル」と「インカム」のどちらで稼ぎますか?私はどのように考えて不動産投資をしているでしょうか?
◆不動産投資の稼ぎ方・儲け方③
不動産投資で儲ける方法の3つ目として、「キャピタル・ゲイン」と「インカム・ゲイン」の両方を狙った投資法があります。
インカムで堅実に稼ぎつつ、高く売れるタイミングがきたらキャピタルで大きく稼ぐ投資法です。たとえば、将来値上がりが期待できそうな場所に、1棟アパートを購入します。5年~10年保有して毎月の家賃収入を得つつ、不動産価格が上昇したタイミングで売却して一気に稼いでしまうのです。
実際、この方法で大きく稼いだ不動産投資家が大勢います。2012年ごろに底だった不動産価格は、2013年からスタートした異次元緩和によって融資がジャブジャブとなり、一気に上昇していきます。そのおかげで、毎月の家賃収入で稼ぎつつ、売却して大きなお金を手にしたのです。
健美家のレポートを見ても、区分マンションだけでなく、1棟アパートや1棟マンションの価格が上昇しているのが分かります。そのため、都心で新築1棟アパートを購入して、5年後~10年後の売却を狙った不動産投資法を選ぶ人が多いです。


ただし、「キャピタル・ゲイン」と「インカム・ゲイン」の両方を狙った投資法が、これからも通用するかというと疑問もあります。なぜなら、日本は今急激に高齢化+人口減少しており、日本政府が移民受け入れに大きく舵を切らない限り、賃貸需要が先細りするのは目に見えているからです。
そのため、今後も不動産価格が上昇していくとは、なかなか考えずらいからです。それは東京だから安心、都心だから安心ということもありません。どこかで不動産価格は下落に転ずるのではないかなと考えています。積み上げた数年間分の家賃収入を吹っ飛ばすほどの下落になる可能性もあるのです。
◆ななころの考えと投資法
それでは、私自身はどのような考えに基づいて、どういった不動産投資法を選んだのでしょうか?
結論から言ってしまうと、私は完全に②の「インカム」を狙った不動産投資法を選びました。毎月のキャッシュフローを積み上げていくことを最重視してきました。一気に1億円のお金を生み出すよりも、10年かけて1億円を生み出す収入の流れを作り出すことに注力してきました。
そのため、これまで購入した物件は4棟。まだ1棟も売却していません。まだ一生遊んで暮らせるほどのお金を手に入れたわけでもありません。しかし、積み上がった家賃収入は、「【第2話】不動産投資の本当のメリット」でもお話しした通り、毎月200万円を超えました。単純計算で1年で2400万円、10年で2億4千万円を生み出してくれることになります。
※参考【第2話】不動産投資の本当のメリット
イソップ童話「ガチョウと黄金の卵」に登場する農夫は、1日に1個ずつ黄金の卵を産むガチョウを手に入れてお金持ちになりました。一方で、1日1個しか卵を産まないガチョウに物足りなさを感じて、ガチョウのお腹を切り裂いて、農夫はガチョウを失いました。
私の不動産投資法は、脱サラして誰からも縛られない自由な時間を得るために、まさに1日に1個ずつ金の卵を産んでくれるガチョウを手に入れていく投資法だと考えてる次第です。
=== イソップ童話「ガチョウと黄金の卵」あらすじ ===
ある日農夫は飼っているガチョウが黄金の卵を産んでいるのを見つけて驚く。それからもガチョウは1日に1個ずつ黄金の卵を産み、卵を売った農夫は金持ちになった。しかし農夫は1日1個しか卵を産まないガチョウに物足りなさを感じ、きっとガチョウの腹の中には金塊が詰まっているに違いないと考えるようになる。そして欲を出した農夫はガチョウの腹を切り裂いた。ところが腹の中に金塊などなく、その上ガチョウまで死なせてしまった。

(第6話へつづく)
【不動産投資で毎月100万円の安定収入を稼き出す方法を実践的解説!】
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