【第13話】競売代行業者の存在

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※この記事は実際の不動産体験をもとにしていますが、多少アレンジした「フィクション」として楽しんで頂けると幸いです。
目次

◆入札書に記入

 入札額はついに決まった!

8,101,10円

 決して安い金額ではない。遊んで楽しむような金額ではなく、もし目の前に札束があったら手足が震える金額だ。はっきり言って怖い。

 それでも、落札できなければ全額返金される。もし落札できたとして、失敗物件だったとしても、ちょっと高い高級車を買って事故ってしまったと思えばいい。自分に言い聞かせた。

 そして、事前に裁判所から郵送してもらっていた入札書に、「はっぴゃくじゅうまん・・・」と金額を思いを込めて書き込んでいった。

◆落札後どうする?

 ところで、競売に参加するのにあたり1つ不安が残っていた。それは、落札後について。なにせすべてが初めての経験。もし落札できたとしても、その後どうしたら良いのかまったく分からない。

 入居者の鍵は?引き継ぎは?管理は?もし入居者とトラブルになったら?

 そこで、ネットを調べると、「競売代行サービス」というものがあることを知った。

 ネットでの情報によると、競売代行サービスとは、競売で不動産を入手したいと思っている方の代わりに裁判所が売却する物件の競売手続きをしてくれ、落札後もアフターフォローなどをしてくれる会社のことを言うそうだ。

 どこまでアフターフォローをしてくれるかは、各代行業者により異なるが、落札後の入居者の退去交渉などをおこなってくれる会社もあるらしい。費用は、成功報酬制度を取っている会社が多く、費用は落札価格の3%(税込)が基準とあった。

◆競売代行業者を決定!

 そこで、さっそく競売代行をしてくれる業者を探すことにした。

 入札対象の物件は日立市にある。代行業者はインターネットで、「不動産競売 代行 日立市」などと検索して探した。そして、ヒットした業者をピックアップしていくつかに連絡を取った。

 すると、1社とても良さそうな不動産業者が見つかった。茨城県神栖市にある(仮称)ピンフ不動産という不動産業者の気さくな社長さんだった。落札できたら前オーナへの鍵の受け渡してくれるまでをやってくれるという。

 また、仲介手数料相当分の落札金額の3%+実費で請け負ってくれるという。25万円程度だ。落札できなければ実費のみ。これなら良いと思い依頼したところ、快く引き受けてくれることになった。

 とっても恥ずかしい話し、当時わたしは茨城県のことを良く知りませんでした。代行業者のある茨城県神栖市と日立市が近いと思い込んでいたのです。依頼して地図をみて驚きましたよ(笑)

◆入札書の提出完了、そして・・・

 保証金の振込みを行い入札書を郵送で提出した。あとは開札日を待つだけだ。

 開札日は平日。わたしは仕事で行けそうにない。わたしは競売代行を依頼したピンフ不動産に水戸地方裁判所に行ってもらうことにした。

(第14話につづく)


◆編集後記

 当時わたしは、今後の日本における不動産投資の可能性について、不安がいっぱいでした。日立市は、人口がどんどん減っていくエリア。日立市の人口減少数は、茨城県内でワースト1位、全国の市区町村でもワースト5に入っていました。

 しかも日立市は、日立製作所で成り立っている企業城下町であり、日立製作所が立ちいかなくなったり、移転したら一発でアウトのエリアです。

人口減少時代に、不動産投資を今から始めて大丈夫なのだろうか?

どのぐらいの期間で投資した金額を回収できればいいのだろうか?

 日本の人口減少社会はもはや止められないものです。今から約30年後の2050年には3000万人以上減少して、1億人を割り込むとも予想されています。はたして人口が減っていくのが確実な日本において、特に地方で、不動産投資を行っていいのでしょうか?

 結論から言ってしまうと「大丈夫」でした!この15年間はまったく問題ありませんでした。それどころか3室以上空室になったことが無いほど、ずっと高稼働を維持しています。今でも良い物件があれば買い増ししています。

 たしかに地方は人口減少が激しいですが、その分ライバルも弱い傾向があります。すべての物件が一律に人口減少の影響を受けるわけではないので、相応の利回りを確保して買うことと、運営をサボらなければ、今でも十分に勝機はあります!

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この記事を書いた人

30歳ど素人サラリーマンが不動産投資に挑戦して大失敗|地元では有名な○翼のボスの所有する手を出してはいけない物件だった。。|現在4棟40戸+5店舗所有|年間家賃収入2500万円|2012年脱サラ|投資家の集まるコミュニティを10年以上運営|不動産投資を手段の1つとして人生を自由に描くをモットーに活動中!|

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