※この記事は実際の不動産体験をもとにしていますが、多少アレンジした「フィクション」として楽しんで頂けると幸いです。 |
◆午前の仕事を終えてランチへ
残暑のまだ残る9月のある日。午前のやっつけ仕事を終えると13時半ごろにランチに外に出た。クーラーの効きすぎた寒いオフィスを出ると、うだるような暑さとのギャップに食欲がわかない。「なにを食べようか・・・」と思案にくれる。
こういった食欲のわかない日。僕はいつもカレーを食べに行く。この日もいつも通っているカレー屋さんに行くことにした。どこにでもあるインドカレーのお店。食後にサービスで出てくるマンゴーラッシーが好きでよく足を運んでいた。
◆いらっしゃいませ~
インド人(?)と思われる女性が、片言の日本語でわたしを笑顔で迎えてくれる。お昼のピークを過ぎて、店内はガラガラ。わたしは一番奥の席に座った。日替わりカレーを注文すると、ふと店内を見回した。いつもはすぐに携帯を見てしまうが、この日はなぜだか店内を見回した。

◆家を買うべきか、借りるべきか・・・?(悩)
ここ最近とても悩んでいた。結婚を来年の2月に控え、家を買うか、家を借りるか迷っていたからだ。
よく本などには「家賃を払い続けるのはもったいない。それだったらマイホームを購入した方が良い!」と書かれている。たしかに毎月何十万円と家賃を払うのはもったいないし、マイホームを持つことは私の1つの夢だった。
ただ、新築で家を買ってしまったら、今後長期間住宅ローンに追われることになってしまい、一生サラリーマンでいなければならないのではないか・・・。住宅ローンを払い続けるために働く人生になってしまうのではないか・・・。そんな人生は嫌だ!
「家を購入すべきか、賃貸すべきか」「どっちが得なのか、損なのか」自問自答を繰り返すばかり。一向に決まらない。正解を探しながら悩んでいた。
◆えっ?なぜカレー屋さんにこんなものが?
頭の中をぐるぐる回転させながら、店内を見回していると、妙に気になるワードが目に飛び込んできた。「サラリーマンでも『大家さん』になれる方法」を教えます???
「えっ?」「サラリーマン?大家さん?」「どういうこと?」わたしにはサラリーマンと大家さんが結びつかない。「大家さんって簡単になれるものなの?」いかにも怪しい。

予想外のワードに目を疑いながらも、強く惹かれ、目が離せなくなった。どうやらこのインドカレー屋さんのオーナーの書いた本らしい。サラリーマン時代からアパート経営を始め、年収1億円の不動産コンサルタントになるまでの過程を描いた本だそうだ。さっそく会社に戻り、ネットでその本を注文した。3日後ぐらいに届いたその本を読んでみると・・・
(第3話につづく)
◆編集後記
当時は、なぜ不動産投資の本(すでに絶版)に興味を持ったのか、理由がよく分かりませんでした。よく行くカレー屋さんでいつも目にしているはずなのに、今まではこの本にはまったく気が付かず、この日だけはなぜ気付いたのか・・・?
アメリカにはよくある荒野に続く長い長い一本道。その長い長い一本道にある道路標識はなぜかよく倒れていたり、折れ曲がっていたりいることが少なくないそうです。誰かがいたずらしたわけでも、わざとそうしているワケでもありません。自動車がよく激突するそうなのです。
朝のTVニュース番組の占いコーナーで「あなたの今日のラッキーカラーは”赤”です」と言われると、なぜか赤いものが目につくようになったりしますよね!
まさに!その後のわたしの人生を大きく変えることとなる不動産投資本に、奇跡的に出会った理由があります!!
人は見ているものや考えていることに、無意識に引き寄せられるようになっています。わたしは家を買うかで悩んでいて、いつも考えている状態だったので、無意識に脳が答えを見つけるためのヒントを探していたのです。
そう考えると、「良くない考え、悪いニュース」はなるべく頭に入れないようにして、「良い人生、良い結果を得るにはどうしたらいいのか?」という質問を、自分自身にいつも投げかけている次第です。